立ち読み
【 第154回 直木賞決定発表 】
【 時代小説、早春賦 】
【 特集 3.11から五年 】
- つまをめとらば 青山文平
- 文章は格調高く粋である。そして女たちの魅力的なことといったらどうだろう。
──林真理子 - 題材を問わず、優れた小説には、必ずどこかしらに巧まざるユーモアがある。
──宮部みゆき - つまをめとらば 独り身を通した幼馴染みが初老を迎え、ついに結婚へ
- ひと夏 初の御召出は誰もが二年と持たない村の御勤めだった
- 逢対（あいたい） 出仕を求めて権力者の屋敷に日参する男の友情と慕情
- 自伝エッセイ 私なりの自伝的エッセイ
受賞記念対談
宮城谷昌光×青山文平 自分には書くことしかない- ▼巻頭グラビア ▼受賞のことば
- 選評
浅田次郎 伊集院静 北方謙三 桐野夏生 髙村 薫 林真理子
東野圭吾 宮城谷昌光 宮部みゆき - 全作品解説
経験に裏打ちされた物語 末國善己
第154回 直木賞決定発表
受賞短篇作品三作を完全収録
- 青い服の女 新・御宿かわせみ 平岩弓枝
源太郎の友人が“堀留小町”を探していると聞いた麻太郎は - 鬼瓢箪 陰陽師 夢枕 獏
鬼に憑かれて奇病に苦しむ兼家が、晴明に相談を持ちかけた - 冷や飯三人組ともう一人の男 桑山十兵衛 佐藤雅美
松戸の長右衛門殺しを追う十兵衛だが、芸者の嘘に翻弄されて - 言祝ぎ 「まんまこと」シリーズ 畠中 恵
麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは - 今朝の春 朝井まかて
三光の旦那に嫁ぐ母を前に、お咲の心のしこりもほぐれていく - 三国志名臣列伝 後漢篇 何進〈下〉 宮城谷昌光
- 悪左府の女 伊東 潤
時代小説、早春賦
- 日本の肉を食べにゆく 平松洋子
噛みしめるたび湧き出るうまみ。鴨を求めて真冬の加賀へ
新連載
- 東海林さだお 初体験入院日記（II）
- 南伸坊〈今月の本人〉 トランプ氏
- 偏愛読書館 小橋めぐみ
- 温泉のひみつ 山崎まゆみ
- ちょっといい話 高田実彦
- 江戸春画考 永井義男
- コミックス 伊藤理佐 やくみつる
- ブックトーク 川端裕人 砂田麻美 中路啓太 米澤穂信
- リーダーの愛読書 経沢香保子（カラーズ社長）
連載＆エッセイ
- 夢の園 山口恵以子
売れっ子マナー講師となったトコを身内のスキャンダルが襲う - 標的はどっち？ 石持浅海
同じ家に同姓同名が二人。本当の殺しのターゲットはどちら？ -
- 日傘を差す女 伊集院静
- ポーラースター 海堂 尊
- 壁の男 貫井徳郎
- 真知子の空 小島慶子
好評連載
特集 3.11から五年
- 天童荒太×生島 淳
震災の記憶を心に刻んで
遺族のため海に潜る男を描いた作家と、姉を失ったライターとの邂逅 - 熊谷達也 止まったままの時計の針
- 森 絵都 あの日以降に見聞きしたこと
- 柳 広司 言葉への信頼が失われた時代に
- 柚月裕子 あの日からのふたりの自分
- 作家は震災とどう向き合ったのか──3.11を描いた小説 大矢博子
- 就活必須アイテム 額賀 澪
内定がもらえず焦りが募る。私には何が足りないの？ - 水風船の壊れる朝に 香月夕花
土砂崩れで店を失った澪は立ち直るためにある決断を - 篠田節子×石垣篤志（週刊文春記者）
災害報道と小説の可能性
震災を描いた作家が被災地を取材した記者に訊く、あの日のこと
エッセイ＆インタビュー
新鋭による短篇
- 緻密流将棋日記・佐藤康光 短歌・武田弘之 俳句・高橋睦郎 鉄道・大倉乾吾
- オール讀物新人賞募集 バックナンバー オール談話室
- マアジナリアを始めよう〈おしまいのページで〉 阿刀田高
