創作
- 村上春樹 連作短編「一人称単数」その7 品川猿の告白
- 吉村萬壱 精神病苑エッキス
「ミユは病気なのよ」──女が連れて行かれた先は不可思議な施設だった
- 西村賢太 人糞ハンバーグ 或いは「啄木の嗟嘆も流れた路地」
北町貫多十五歳、初めての独居生活。女体を知る銭欲しさに働きに出るが……
- 杉本裕孝 神様以上
骨髄提供者の精神的昂揚とそこからの墜落を描いた、新鋭の野心作
- 最果タヒ あなた紀
5000万円を手に入れたみーちゃんは、それを埋めた。幸福とは何なのか
評論
- 蓮實重彦 ジョン・フォード論 第一章−I 馬など
フォード論は、人間ではなく、あくまで馬について語ることから始まる
──ライフワークたる映画批評の始動!
特集 吉田修一という多面体
対談
- 吉田修一×角田光代
垣根を越えて書き続ける
誌上読書会
- 朝井リョウ×瀧井朝世×町屋良平
人からあふれ出すもの──『青春』を読む
エッセイ
- 山田詠美 シューマイの姉、かく語りき
- 行定勲 同じ年に生まれて 吉田さんと私のこと
- 沼田真佑 近く、遠いまなざし
- 鹿島茂 語り得ぬものに近づくこと
- 加藤秀行 良さがわかるのは自分だけ
- 吉田修一 淡水
評論
- 吉川一義 プルーストのサドマゾヒズム
- 芳川泰久
「地下鉄サリン事件」以降の村上春樹 ──メタファー装置としての長篇小説(後篇)
- 片岡大右
「惑星的ミサ」のあとで ──『ゲーム・オブ・スローンズ』覚え書き
巻頭表現
- 堂園昌彦 冬に映画を見ていると魚になったような気分になる
Author's Eyes
- DJ松永 優勝した後の話
連載
- 山内志朗 倫理のレッスン 第三回
- 落合陽一 風景論 第四回
- 横尾忠則 原郷の森 第七回
- 宮本輝 潮音(ちょうおん) 第五十一回
コラム
- 遊歩遊心 第五回 松浦寿輝
- BOOKSのんべえ 第十九回 木村衣有子
- むらむら読書 第二十五回 犬山紙子
- きれぎれのハミング 第二十六回 柴田聡子
- 時事殺し 第四十八回 武田砂鉄
- 若き藝能者たち 第五十一回 九龍ジョー
- 新人小説月評 古谷利裕 小林久美子
文學界図書室
- 町田康『記憶の盆をどり』(仲俣暁生)/千葉雅也『デッドライン』(綾門優季)
町屋良平『ショパンゾンビ・コンテスタント』(栗原裕一郎)
吉田修一『逃亡小説集』(槙野さやか)
ジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』(中森明夫)
テッド・チャン『息吹』(樋口恭介)
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