創作
- 中村文則 私の消滅
謎めいた手記に綴られた、ある男の仄暗い半生。善悪の彼岸を描いた最新230枚
- 津村記久子 浮遊霊ブラジル
72歳で亡くなった私は、現世への遺恨を残し浮遊霊に。行き着く先はどこなのか
- 村田沙耶香 コンビニ人間
コンビニ店員としての時間だけが、私を「正常」にする。人間の本質に切り込む衝撃作
- 佐藤友哉 離昇
事故で大切な人を奪われた作家と未亡人。二人の再会と快復の物語
評論
- 伊藤氏貴 女性同性愛の文学史、あるいは「レズビアン」という不幸
──LGBT批判序説2
連載
- 宮本輝 潮音(ちょうおん) 第十三回
- 金井美恵子 「スタア誕生」 第七回 パーマネント・ウェーブ
- しまおまほ スーベニア 第六回 わさび漬けの夜
- 槙田雄司 雌伏三十年 第十三回 どん底の楽園
- 若松英輔 美しい花 小林秀雄 第十六回 すれ違う同時代人──中野重治
- 佐々木敦 ムラカミ・ケンザブロウ──日本的エゴの文学 第三回
エセー
- 堀越英美 「頭からっぽ」で「かわいい」のは誰なのか
Author’s Eyes
- 李龍徳 大阪を褒めてみよう
- 吉田雅史 生身を母国語とすること
コラム
- 墓参記 第十六回 遠藤周作 山崎ナオコーラ
- 若き藝能者たち 第九回 能楽師の美しき天然──谷本健吾 九龍ジョー
- 時事殺し 第四回 震災報道の手癖 武田砂鉄
- 最後の晩餐 第八回 桜庭一樹さんの場合 オカヤイヅミ
- モテ読書 第十四回 犬山紙子
- 味な小説 第十五回 舞城王太郎 トミヤマユキコ
- 新人小説月評 石川義正 木村朗子
- 鳥の眼・虫の眼 相馬悠々
文學界図書室
- 朝井リョウ『ままならないから私とあなた』(濱野智史)
- いとうせいこう『我々の恋愛』(福永信)
- 永井均『存在と時間──哲学探究1』(中島義道)