第115回文學界新人賞発表
- 【受賞作】
隙間 守山忍
「谷崎潤一郎にナンセンスの風味を加えた趣き」(松浦寿輝氏)。エロス漂う佳品
- 最後のうるう年 二瓶哲也
「嫉妬してしまうほどの敗北感に満ちている」(吉田修一氏)。成熟した筆力の持主
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【選評】角田光代・花村萬月・松浦寿輝・松浦理英子・吉田修一
創作
- 廃棄遊園地 連作第二話 椎名誠
- フキンシンちゃん奮闘する! 連作第五話 長嶋有
- 馬蹄のような小説を、俺は書いた 中原昌也
- こなこな 原田ひ香
- 寺部海岸の娘 広小路尚祈
- トゥンブクトゥ 山下澄人
- 翻訳
ブリーフケース レベッカ・マカーイ
藤井光訳
評論
- 新ノーベル文学賞作家 莫言の人と文学 藤井省三
- 「橋」の悲劇──トニー・スコット讃 蓮實重彦
連載小説
- 流転の魔女 短期集中連載 第五回 楊逸
- ニッポンの小説・第三部 第八回 高橋源一郎
エセー
- 坊さんと死、雑種のコミュニケーション 白川密成
- 土屋耕一の武玉川 松家仁之
- リンドール・ゴードンの「過去のスケッチ」 早川敦子
追悼 丸谷才一
- 【追悼鼎談】
社会と切り結んだ文学者 池澤夏樹 辻原登 湯川豊
小説、批評、翻訳、エッセイ、対談から挨拶まで、
多彩な仕事と人間的な素顔を語りあう
- エロスの場所──批評家・丸谷才一を讃える 三浦雅士
- 丸谷才一さんのこと──『輝く日の宮』を中心に 清水徹
- 社交する人間の文学──丸谷才一さんを悼む 山崎正和
- 黄昏客思(こうこんかくし) 第三回 主権在民 松浦寿輝
- 目めくり忘備録 第十六回 鬼海弘雄
連載評論
シチュエーションズ 第八回 佐々木敦
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女たちのサバイバル作戦──ネオリベ時代を生き抜くために 上野千鶴子
第九回 ネオリベから女はトクをしたか?
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文学へのロングパス 陣野俊史
第十回 ゴールキーパーの心理学
文學界図書室
宮本輝『水のかたち』(清水良典)/江國香織『犬とハモニカ』(松永美穂)/長嶋有『佐渡の三人』(山崎ナオコーラ)/田中慎弥『夜蜘蛛』(田中弥生)/花村萬月『希望(仮)』(八木寧子)
- 著者インタビュー 辻仁成『永遠者』
コラム
- も詩も詩 穂村弘
- 犬心 伊藤比呂美
- カーヴの隅の本棚 鴻巣友季子
- ニッポンの名文 山口文憲
- 鳥の眼・虫の眼 相馬悠々
- 新人小説月評 栗原裕一郎 三浦玲一
- Author’s Eyes
デジタルネイチャーの無法者 飯田和敏
体を洗おう 処之助
- 日本全国文学ガイド(11月7日〜12月6日)
- 文學界新人賞応募規定
- 執筆者紹介
- Animated Image 山村浩二
- 詩〈善き水〉 山崎佳代子
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