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文學界 [ルポルタージュ]ロシアの村上春樹 湯本香樹実「珊瑚の指輪」
2006年5月号 / 4月7日発売 / 定価900円(本体857円)
エセー
パウラ展の一日 高橋英夫 沖縄戦の記憶 目取真俊
創作
珊瑚の指輪 湯本香樹実
「夏の庭」の作者が三年ぶりに発表する珠玉の作品。
スラマット・ジャラン 辻原登
ホネガミ 芳川泰久
連載小説
真鶴 最終回 川上弘美
火の島 第十回 石原慎太郎
ワシントンのうた 第五回 庄野潤三
連載評論
ニッポンの小説 高橋源一郎
第十七回 ちからが足りなくて(承前)
無意味なものと不気味なもの 春日武彦
第八回 糞と翼
批評
シネマの記憶喪失 阿部和重/中原昌也
『グッドナイト&グッドラック』と『ニュー・ワールド』
シアトリカル・シナリー 長谷部浩
歌舞伎の規範
音楽に寄す 喜多尾道冬
少年モーツァルトの高邁さ
思考の遊歩 北田暁大
気散じの政治性
〔短期集中連載〕
世界一周恐怖航海記 第三回 車谷長吉
〈坊っちゃん〉と〈うらなり〉
――『うらなり』創作ノート
小林信彦
グレアム・グリーンの絶望的な祈り
――『情事の終わり』をめぐって
ハロラン芙美子
ルポルタージュ
ロシアの村上春樹 沼野充義
――「モノノアワレ」から世界文学へ
世界中で人気の高い村上文学だが、なかでもロシアでの支持は熱烈だ。気鋭のロシア文学者がその現状を探る。
追悼
久世光彦
一体どこに隠れているのだろう 松山巖
第22回織田作之助賞発表
〔受賞作〕眠れぬ川 松嶋ちえ
【選評】川上弘美・杉山平一・辻原登
第1回三好達治賞発表
〔受賞詩集〕黄燐と投げ縄 清水哲男
【選評】杉山平一・新川和江・中村稔・宮本輝
味読・愛読 文學界図書室
◎書評
中原昌也『名もなき孤児たちの墓』(仲俣暁生)/松浦寿輝『方法叙説』(廣瀬純)/『十夜』『十話』(池上冬樹)/アゴタ・クリストフ『文盲』(石井洋二郎)/鈴木範久『聖書の日本語』(伊藤氏貴)/山田登世子『晶子とシャネル』(千葉一幹)/カレン・ジョイ・ファウラー『ジェイン・オースティンの読書会』(東直子)
著者インタビュー 穂村弘『にょっ記』
私の読書遍歴【第三十五回】岸惠子
文庫本を求めて 狐
文学まであと少し 田中和生
ただ今、翻訳中 小山太一
書店での現象 《書泉/旭屋書店》
コラム
胸の中にて鳴る音あり 上原隆
カーヴの隅の本棚 鴻巣友季子
文芸部ルネッサンス《松山東高等学校》
上機嫌な私 小谷野敦
ニッポンの名文 山口文憲
鳥の眼・虫の眼 相馬悠々
同人雑誌評 松本道介
新人小説月評 江南亜美子・武田将明
日本全国文学ガイド(4月7日〜5月6日)
文學界新人賞中間発表/文學界新人賞応募規定
執筆者紹介/from the artist 内藤礼

詩〈夜のさんぽ〉 河津聖恵
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