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文學界

文學界
2005年3月号 /2月7日発売 / 定価900円(本体857円)
エセー
なかなか読めない『平家物語』 矢野誠一 脱文字文化への移行 山形浩生
清造忌 西村賢太  
創作
短期集中連載第一回
有栖川の朝 久世光彦
人生は〈配役〉の問題だ。殿様面の安間、美貌の華ちゃんとお月さんが見た夢は――
斬心 藤沢周
婆婆蕾 椎名誠
傷口が語る物語 中原昌也
新連載第二回
巨船ベラス・レトラス 筒井康隆
新連載第二回
真鶴 川上弘美
第21回織田作之助賞発表 [佳作]
六道珍皇寺 横井和彦
《選評》辻原登・川上弘美・杉山平一
連載小説
退廃姉妹 最終回 島田雅彦

連載評論
ニッポンの小説 高橋源一郎
第三回 死んだ人はお経やお祈りを聞くことができますか?
私家版・ユダヤ文化論 内田樹
第三回 「ユダヤ人」表象への絶対的な遅れについて

『坂の上の雲』を読む 関川夏央
第三回 ナショナリストの原像

脳のなかの文学 茂木健一郎
第十二回 複製技術時代の文学
特集 阿部和重とこの時代
■特別対談■
形式主義の強みと怖さをめぐって 蓮實重彦 阿部和重
【『グランド・フィナーレ』までの十年】
僕たちの「みなごろし」 青山真治
《おわり》なき闘いへのエール 伊藤氏貴
「だ/ダ小説」 福永信
阿部作品の破壊力 松本健一
“パルプ・ノワール”との親和性 池上冬樹
シネマの記憶喪失【新企画】阿部和重/中原昌也
「囚われる」ことの自由
―― ジョン・フォード論(2)
蓮實重彦

【座談会】
文学のフロントラインで
今何が起きているか
前田塁+野村喜和夫+池田雄一+佐藤康智
批評
音楽に寄す 喜多尾道冬
革命前夜のモーツァルト

シアトリカル・シナリー 長谷部浩
黒い夜、ふりかかる雪

実戦的思考序説 仲正昌樹
「占い」と「宗教」の間
味読・愛読 文學界図書室
◎書評
内田樹『他者と死者』(小泉義之)/江國香織『赤い長靴』(東直子)/コジンスキー『庭師 ただそこにいるだけの人』(高山文彦)/片山廣子・村松みね子『燈火節』(大竹昭子)/清水徹『ヴァレリーの肖像』(千葉一幹)/『ナボコフ=ウィルソン往復書簡集』(佐藤亜紀)/多和田葉子『旅をする裸の眼』(大辻都)
◎私の読書遍歴【第二十一回】佐倉統
◎文庫本を求めて 狐
◎小説の設計図 前田塁
コラム
鳥の眼・虫の眼 新連載 相馬悠々
上機嫌な私 小谷野敦
ニッポンの名文 山口文憲
文學界 百年前の今月今夜 吾八

反骨の文士田岡嶺雲が雑誌『天鼓』を創刊する
同人雑誌評 松本徹
新人小説月評 跡上史郎 酒井信
日本全国文学ガイド(2月7日〜3月6日)
文學界新人賞応募規定
執筆者紹介

詩〈うつくしい木〉 淺山泰美
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