◆新連載◆
- 空を拓く 門井慶喜
明治維新後、江戸を新時代の首都「東京」へと変貌させた建築家・辰野金吾の激動の人生と浪漫に迫る傑作長篇
- 崩壊の森 本城雅人
なぜ日本人記者が世界に先駆けてソ連崩壊をスクープできたのか? 彼が歴史的瞬間を目撃するまでの怒濤の日々
- 代表取締役アイドル 小林泰三
駆け出しアイドルに大型オファーが舞い込んだ。依頼主はさる大企業の社長。この誘い、吉と出るか凶と出るか!
◆連載小説◆
- 夢見る帝国図書館 中島京子
久しぶりに訪ねた喜和子さんの家は、更地になっていた
- 跳ぶ男 青山文平
なぜ自分が。煩悶しながらも江戸行きを承知した剛は
- 神様の暇つぶし 千早茜
人間の執着の凄まじさを、私は初めて目の当たりにした
- ファーストラヴ 島本理生
私は父を殺していません。彼女は無罪を主張した
- セルロイド 葉真中顕
最終回を大幅に変えようとする監督にスタッフは青ざめる
- ゴー・ホーム・クイックリー 中路啓太
戦前に失脚した二人の碩学が、新憲法作成の場で相見える
- 刑事学校 博戯の代償 矢月秀作
シロをシロとはっきりさせて、クロを絞り込むのが流儀
- 30センチの冒険 三崎亜記
元の世界に戻るため貯刻地を目指すが、思わぬ敵が現れる
- レフトハンド・ブラザーフッド 知念実希人
「カズマの代わりになる」。粘る岳士にヒロキは言った
- ホームスパン 伊吹有喜
「いつも女を武器にして」母の言葉に頭がぼんやりする
- スタッフロール 深緑野分
CGの時代が来る――。怯えを振り払うためマチルダは
- 神さまを待っている 畑野智美
ケイスケからの誘い。思い悩んだ末に愛は結論を出す
- まよなかの青空 谷瑞恵
かつて心を許した唯一の相手と共に歩き出したひかる
- 記憶の中の誘拐 赤い博物館II 大山誠一郎
亮平が持つ忌まわしき記憶。不可解なあの誘拐は……
- 高原カフェ日誌(ダイアリー)II 第六話 それぞれの闘い《前篇》 柴田よしき
理想だけでは商売は成功しない。奈穂の新たなる決意
- ダライ・ラマの密使 夢枕獏
胸騒ぎが収まらない慧海。黄金の像は誰が――?
◆エッセイ◆
- 今晩泊めてくれないか――東京ヤドカリ漂流記―― 北尾トロ
ぽっぽさんの飄々たる態度は死を意識した人のユーモアか
◆フォトエッセイ◆
- ポップス大作戦 武田花
モグラに噛みつかれて泣いている私を見た父の言葉とは
◆別冊コラム◆
- ☆あの日
人生初の心霊体験 喜多喜久
- ☆あの日
包丁と勇者の剣、失われた時を求めて 阿津川辰海
◆book trek◆
- 月夜に溺れる 長沢樹
- 劇団42歳♂ 田中兆子
◆Welcome to The BESSATSU park !◆
- 長場雄
■『別冊文藝春秋』とは
- 1946年の創刊以来、井伏鱒二、谷崎潤一郎、川端康成、坂口安吾、三島由紀夫など、時代を代表する作家の数々の名作を掲載してきた文藝誌。より広い読者層に向けてリニューアルした2002年以降も、ミステリーからSF、恋愛小説、時代小説、マンガまで、ジャンルを問わず、多くの話題作を掲載している(角田光代『対岸の彼女』、三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』、横山秀夫『64(ロクヨン)』、桜庭一樹『私の男』、ほしよりこ『逢沢りく』等)。2015年5月、創刊から69年を経て完全電子化へ。
隔月刊行、主要電子書店にて偶数月20日前後に発売
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