◆『十二人の死にたい子どもたち』刊行記念 ロングインタビュー◆
冲方丁
「対話」からはじまる世界の煌めき――現代“密室劇”への挑戦
切なくも希望に満ちた、子どもたちの恢復と再生の物語。構想から十二年、ついに挑んだ新境地の確かなる手ごたえ
◆対談◆
堂場瞬一×伊東潤
現実の手触りと小説の嘘――横浜をめぐって
警察小説の第一人者と初の現代小説『横浜1963』を上梓した歴史作家が、自らの原点と創作の流儀を語り尽くす
◆新連載◆
主君
井伊の赤鬼・直政伝
高殿円
徳川四天王として武勲を誇った井伊直政。家康から愛され、戦場に舞った男を描く本格歴史エンターテイメント
神さまを待っている
畑野智美
二十六歳、元派遣社員。失業保険の受給期間は三ヵ月。私は再就職できるの? 貧困女子の実情に迫る意欲作
ほしのこ
山下澄人
わたしは父に連れられ遠くの星から来たらしい――。いまここに、〈日本版・星の王子さま〉が誕生した!
◆短篇◆
蓮葬
(おく)
り
篠原勝之
蓮に魅せられたオレの脳裏を過る生と死の記憶
◆連載小説◆
宇喜多の楽土 木下昌輝
秀吉考案のふたり将棋。秀家と豪姫の運命がこの一局に
ホームスパン 伊吹有喜
せがなくていい。祖父の言葉が、孫娘の心を解きほぐす
スタッフロール 深緑野分
大型仕事受注に沸く社内で、どこか醒めた気分のヴィヴ
ファーストラヴ 島本理生
元恋人と幼馴染の証言が明かす、環菜の特異な家庭環境
海を抱いて月に眠る 深沢潮
祖国朝鮮が二つに割れた夜、私たちは皇居を目指した
ドローン探偵 早坂吝
洋館「ヴァルハラ」探検中に仲間の死体が発見された
僕が殺した人と僕を殺した人
東山彰良
母の蒸発にジェイの入院。少年達のもどかしい日々
人間タワー
第四話 月曜日の審判
朝比奈あすか
ある親が娘に託したのはタワー中止要請の手紙だった
AX
(アックス)
櫛木理宇
若者たちが結成した自警団が不穏な扇動を始めて……
彼の娘
第五回 サウンドオブサイレンス
飴屋法水
もしも沈黙に音があるなら、どんな響きなのだろう
インフルエンス 近藤史恵
里子との偶然の再会。その後に彼女がとった行動とは
空に咲く恋
当世花火師青春始末
福田和代
新米花火師、初めての自作花火。しかしそこには悲劇が
赤坂ひかるの愛と拳闘 中村航
道産子ボクサーのデビュー戦は、会場全体が敵だった
ぷろぼの 楡周平
超一流電器メーカーの人事部長、大スキャンダルに嵌る
ダライ・ラマの密使 夢枕獏
砂漠の只中で聞こえた“声”にホームズ達は耳を澄ます
◆連載終了◆
泣き虫弱虫諸葛孔明 酒見賢一
北伐に勝てずして逝った孔明の遺言と最後の奇策
天使は奇跡を希
(こいねが)
う 七月隆文
タイムリミットは今夜零時。自暴自棄になった優花は
◆エッセイ◆
風と共にゆとりぬ
第二回 大好きな人への贈りもの
朝井リョウ
ある俳優さんに差し入れたのは、オクラの模型だった
◆別冊コラム◆
☆あの日
同級生だった江成くんのこと 白井智之
☆偏愛がとまらない
ご当地キューピー 田丸雅智
☆私のカミングアウト
ファム・ファタールが見つからない。 菅原和也
◆book trek◆
QJKJQ 佐藤究
ジャッジメント 小林由香
◆Welcome to The BESSATSU park !◆
長場雄
編集部から・奥付
別冊文藝春秋から生まれた本
■『別冊文藝春秋』とは
1946年の創刊以来、井伏鱒二、谷崎潤一郎、川端康成、坂口安吾、三島由紀夫など、時代を代表する作家の数々の名作を掲載してきた文藝誌。より広い読者層に向けてリニューアルした2002年以降も、ミステリーからSF、恋愛小説、時代小説、マンガまで、ジャンルを問わず、多くの話題作を掲載している(角田光代『対岸の彼女』、三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』、横山秀夫『64(ロクヨン)』、桜庭一樹『私の男』、ほしよりこ『逢沢りく』等)。2015年5月、創刊から69年を経て完全電子化へ。
隔月刊行、主要電子書店にて偶数月20日前後に発売
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