◆『64(ロクヨン)』映画化記念対談◆
小説の流儀、映画の作法 横山秀夫×瀬々敬久
俳優陣の熱演から、脚本をめぐる激しいやりとりまで。
原作者と監督が、創作への執念と覚悟を語り尽くす
◆写真+随筆◆
長い旅 インド 鬼海弘雄
初めてインドで写真を撮ってから三十七年――
彼の地に魅せられ、通い続ける写真家の静謐なる彷徨
◆新連載◆
僕が殺した人と僕を殺した人
東山彰良
全米を震撼させた連続殺人鬼の正体は――。一九八四年、焦熱の台湾でめぐり逢った少年たちの運命に迫る青春小説
人間タワー
第一話 天国と地獄
朝比奈あすか
息子の運動会で巨大な人間タワーの崩壊を目撃して以来、雪子の心中に忌まわしい記憶の数々が去来して……
AX
(アックス)
櫛木理宇
田舎の小さな村を二分した狂気の殺し合いに巻き込まれた父と娘の運命を描く壮大なるパニックミステリー
◆短篇◆
くちなし
彩瀬まる
あの人を妻に返す代わりに、彼の左腕をもらったわたし
ブロッコリー神殿
酉島伝法
繁殖期を迎えた植物たちは、ただ一心に“貴方”を待つ
◆連載小説◆
彼の娘
第二回 ベネチアングラス
飴屋法水
記憶は、今という時間より、過去にあるとは限らない
爆弾魔 安東能明
コインロッカーでの爆破事件。被害者が逃げた理由とは
インフルエンス 近藤史恵
地元の中学に進学した友梨が陥った深い闇とは――
空に咲く恋
当世花火師青春始末
福田和代
あいつは花火を作っている。心がざわついた僕は
高原カフェ日誌
(ダイアリー)
II
第二話 宴
柴田よしき
高原でワイン作りを目指す青年の正体が明らかに
天使は奇跡を希
(こいねが)
う 七月隆文
成美と健吾、二人にも天使の翼は見えていた
紅雲町珈琲屋こよみ 5
第3話 冷や麦 吉永南央
瞳の妊娠騒動をきっかけに恐ろしい記憶が甦る
こちら文学少女になります
小嶋陽太郎
童貞漫画家の担当になった。彼の刺すような視線が痛い
フィリピーノ 橘玲
渡航した父娘はフィリピンで厳しい現実に直面して……
赤坂ひかるの愛と拳闘 中村航
わがままで気まぐれ。でも彼女の側にはいつも仲間がいた
十二人の死にたい子どもたち
冲方丁
マイの発言に凍りつく一同。私達は選ばれた人間のはず
ぷろぼの 楡周平
血も涙もないリストラ劇。その首謀者への復讐が今始まる
国語、数学、理科、漂流 青柳碧人
船を出したヨシオの狙いは? 美郷の胸に広がる不安
週末探偵
夏の蝉
沢村浩輔
新聞配達青年への挑戦状。連日届く蝉の死骸は一体誰が
賢者の石、売ります 朱野帰子
捏造は許せない。科学者にはそう言って欲しかったんだ
ブルーネス 伊与原新
あきらめられない。準平は、若い漁師に思いをぶつけた
泣き虫弱虫諸葛孔明 酒見賢一
街亭での敗戦から五ヶ月にしてまた出撃せんとす
ダライ・ラマの密使 夢枕獏
川の跡を頼りに進む一行。ホームズが待ち望むのは――
◆連載終了◆
鮪立
(しびたち)
の海 熊谷達也
続く不漁、荒む船内の雰囲気。今度こそ失敗は許されない
◆漫画◆
よちよち文藝部
ドストエフスキー『罪と罰』
久世番子
ロシアを代表する文豪は、“引き”を作る名人だった!
◆別冊コラム◆
☆偏愛がとまらない
アイスクリーム・イン・冬 最果タヒ
☆あの日
二〇一二年八月某日 織守きょうや
☆夜長にはこれ!
花冷えの夜に 北川恵海
◆book trek◆
溺れる月 新野剛志
ラメルノエリキサ 渡辺優
レプリカたちの夜 一條次郎
◆Welcome to The BESSATSU park !◆
長場雄
■『別冊文藝春秋』とは
1946年の創刊以来、井伏鱒二、谷崎潤一郎、川端康成、坂口安吾、三島由紀夫など、時代を代表する作家の数々の名作を掲載してきた文藝誌。より広い読者層に向けてリニューアルした2002年以降も、ミステリーからSF、恋愛小説、時代小説、マンガまで、ジャンルを問わず、多くの話題作を掲載している(角田光代『対岸の彼女』、三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』、横山秀夫『64(ロクヨン)』、桜庭一樹『私の男』、ほしよりこ『逢沢りく』等)。2015年5月、創刊から69年を経て完全電子化へ。
隔月刊行、主要電子書店にて偶数月20日前後に発売
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