別册文藝春秋

2004年1月(249)号
12月8日発売 / 特価1500円(本体1429円)
桐野夏生
「怪物たちの夜会」
長年付き合ってきた妻子ある男の不誠実な対 応。共依存関係を断つために女が選んだ道は

滝本竜彦「僕のエア」新連載
友も恋人も生き甲斐も定職も金もない俺。人生 最悪の日にそいつは電信柱の陰から現れた

長野まゆみ「よろづ春夏冬中」
予備校の数学講師羽十に採点の抗議にいった 小谷は会話の妙な流れから休日のドライブヘ
重松清
「秘密基地に、午後七時」
毎週、秘密の場所に集まる五人は来年、本厄。 一番影のうすい桑田が妙なことを言いだした

佐藤賢一
「褐色の文豪」
無名の作家アレクサンドル・デュマの書いた脚本が、王立劇場の審査委員の眼にとまった
■短篇
吉田篤弘「空ばかり見ていた」新連載

永瀬隼介「禁じ手─DoJo 道場─」

柴田よしき「明石」
光原百合「星月夜の夢がたり」

小泉吉宏「映画の神様 百年草物語」
■長篇連載
宇佐美游
「FOXY」
新連載

岡崎祥久
「昨日この世界で」
新連載

森福都
「漆黒泉」
新連載

恩田陸
「夏の名残りの薔薇」
海月ルイ
「十四番目の月」
新連載

平安寿子
「くうねるところすむところ」
新連載

角田光代
「対岸の彼女」


酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」
■インタビュー
田辺聖子
「短篇小説を書く愉しみ」
長篇にはない鮮烈さ一一短篇の妙味を語りつくす
■対談
乙一×滝本竜彦
「あの頃、僕らの部屋では」
気鋭の作家がキノコ・ケミカル体験を大いに語る
石田衣良
「アキハバラ@DEEP」
ペ一ジとタイコとイズムの三人でデジキャピ抵抗運動のリーダー・火投に会いにいく

藤原伊織
「名残りの火一てのひらの闇2一
三上社長の協力を得て、堀江は柿島が最後に会った人物から襲われた日の様子を訊く
吉田修一
「コンセプチュアル・デイズ」
反対するまるこを脅迫まがいのやり方で説得し、橘は悪趣味な計画の二歩目を踏み出した

佐藤雅美
「いまどき流行らない忠義の臣
─縮尻鏡三郎─
高級料理屋「八百善」で使ったお裾分けの料理切手。食べた後で返せという人物が現れて…
■長篇連載
夢枕獏
「ダライ・ラマの密使」

井上荒野
「だりや荘」

池井戸潤
「オレたちバブル入行組」

榊東行
「共同体の殺人」

高野和明「幽霊人命救助隊」
五十嵐貴久
「TVJ」

山之口洋
「宇佐八幡
─天平DINKS─

垣根涼介
「サウダージ」

香納諒一
「贄の夜会」
■連載エッセイ
杉田比呂美「五感のピクニック」新連載
穂村弘「にょっ記」
吉村昭(井の頭だより)
「ホテルヘの忘れ物」
■コラム
[book trek]
野中柊「参加型猫」
幸田真音「藍色のベンチャー」
逢坂剛「銀弾の森 禿鷹3」

[会心の買い物]
朱川湊人「仮面ライダー・ レプリカマスク」
[talking about my hero & hiroine]
横山秀夫「影踏み」
熊谷達也「相剋の森」

[癒しのスポット]
小林紀晴「土手のうえ」
[CD特等席]
不知火京介「ゴールドベルク変奏曲」