2019文春文庫 秋100ベストセレクション

2019文春文庫 秋100ベストセレクション

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2019.09.03
「2019文春文庫 秋100ベストセレクション」特設サイトをオープンしました。

今月の新刊

  • 『よみがえる変態』星野源

    “ものづくり地獄”に奔走する中、突然の病に倒れた著者。壮絶な闘病生活を経て完全復活するまでの怒濤の3年間。エロも哲学も垣根なしに綴ったエッセイ。

  • 『ラストレター』岩井俊二

    亡き姉の未咲の代わりに同窓会に出た裕里は、初恋の人・鏡史郎と再会する。姉のふりをして始めた文通は、鏡史郎、未咲の娘・鮎美、そして裕里自身の“止まっていた愛の時間”を動かし始める。

  • 『わが母なるロージー』ピエール・ルメートル

    夏の宵、人々で賑わうパリ18区で爆発が起きた。出頭した青年はカミーユ・ヴェルーヴェン警部を指名する。部下の富豪刑事ルイ、巨漢の犯罪捜査部部長ル・グエン、そして猫のドゥドゥーシュまで、おなじみの面々が集結、連続爆破を阻止すべく走り出す!

  • 『東京會館とわたし』辻村深月

    大正11年に丸の内に落成した東京會舘。海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下での結婚式、バーテンダー、舞台女優、作家。大正・昭和・平成の時代、その場所に集った人々のドラマを描く圧巻の群像小説。

  • 『裏切りのホワイトカード』石田衣良

    ネットの晒しあげ、クスリにはまる大人たち、眉唾の心霊サイト、大規模偽造カード詐欺。情報の海に溺れる仲間をマコトが救う!

  • 『スタフ』道尾秀介

    偶然芸能界を揺るがすスキャンダルを知ってしまった夏都は、有名女優を守るため、緑色の髪の美少女と共同戦線を張る。

 本屋さんに行くのが好きです。平積みしてある本にはやっぱり目がいきますね。あと、選ぶ時に参考にするのはPOPです。
 冲方丁さんの『十二人の死にたい子どもたち』はタイトルで惹かれて発売されてすぐに読んで周りにも薦めたのですが、まさか映像化されて自分がそこに参加するとは思っていませんでした。結末がわかった上でもそこに行き着くまでの流れを何度も楽しめる作品です。
 乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』は、最後でエーッとなって、「もうとにかく読んで!」と言うしかない本。
 『火花』又吉直樹さんと同じレギュラー番組で一緒に司会をやっていた頃に刊行されて、読んだらめちゃくちゃ面白くてびっくりしました。
 『望郷』湊かなえさんは、物語の伏線回収がすっきりしていて、読者としてカタルシスを味わえるんです。本から受け取った感情が、生きていく中で永遠に余韻として残っていく気がします。色々なキャラクターのバックボーンがしっかり描かれているところも魅力的です。『世界の果て』中村文則さんも大好きな作家です。全人類が読んだほうがいいと思うくらい(笑)。

橋本環奈さんがピックアップした本はこちら

  • 十二人の死にたい子どもたち
  • 望郷
  • 火花
  • イニシエーション・ラブ

SPECIAL動画

橋本環奈さんからのメッセージです