本屋さんに行くのが好きです。平積みしてある本にはやっぱり目がいきますね。あと、選ぶ時に参考にするのはPOPです。
冲方丁さんの『十二人の死にたい子どもたち』はタイトルで惹かれて発売されてすぐに読んで周りにも薦めたのですが、まさか映像化されて自分がそこに参加するとは思っていませんでした。結末がわかった上でもそこに行き着くまでの流れを何度も楽しめる作品です。
乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』は、最後でエーッとなって、「もうとにかく読んで!」と言うしかない本。
『火花』は又吉直樹さんと同じレギュラー番組で一緒に司会をやっていた頃に刊行されて、読んだらめちゃくちゃ面白くてびっくりしました。
『望郷』の湊かなえさんは、物語の伏線回収がすっきりしていて、読者としてカタルシスを味わえるんです。本から受け取った感情が、生きていく中で永遠に余韻として残っていく気がします。色々なキャラクターのバックボーンがしっかり描かれているところも魅力的です。『世界の果て』の中村文則さんも大好きな作家です。全人類が読んだほうがいいと思うくらい(笑)。